たまりば

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2016年09月30日

映画「劍岳 点の記」を観ました

「八甲田山」「復活の日」「駅/STATION」の気骨の撮影監督、木村大作の初監督作品です。

映画製作を自ら「苦行」と言い切る撮影スタイルは未だ健在で、撮影機材を霊峰劍岳をいただく立山連峰に持ち込み延べ200日に及ぶ執念のロケーションを敢行、VFXは一切使わぬホンモノの映像は観る者を圧倒します。

確かに御年80歳の木村大作監督が自ら現場に赴いて記録した映像の数々は素晴らしいの一言です。

こんな狭い日本にもこんな雄大な景色が存在しているのだなぁ、と思わせるシーンが次々と続き、なぜか「ロード・オブ・ザ・リング」を連想させられたりも…

浅野忠信を始め香川照之、松田龍平などの出演者も、雨に、風に、雪にまみれての大熱演でただひたすらご苦労様という印象です。

皆様の苦行の成果は確かにフィルムに定着しておりましたよ。

でもVFX全盛のこの時代、こんなあまりにも正攻法の撮影が許されるのも、木村大作監督の実績があってこそでしょうね。

おっと、肝心の映画の仕上がりにつきましては80歳のデビュー作にしては頑張っていたと思います。ただクライマックスがあまりにも淡白だった点が残念。

劍岳の山頂に立つシーンはもう少しベタベタでも良かったのでは?と思ってしまいました。
宮崎あおいは相変わらずいいです。



  • Posted by まもるくん  at 17:48



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